
事例
医院売却の失敗実例 院長の体調が急変しブレイク
ヒキツグを運営するリクルートメディカルキャリアには、 自社が手掛けた医院承継の案件以外にも、全国100社超の提携先を通じて、 多くの成功事例や失敗事例の情報が入っています。
今回は、過去共有を受けた失敗事例(成約に至らなかった事例)を分析し、 その原因となっている点をまとめました。 3回に亘って共有させていただきます。
失敗しやすい3つのケース
① 当初の条件から変更したためにブレイク
② 一人の候補者に長く引っ張られ過ぎてブレイク
③ 院長の体調が急変しブレイク
院長の体調が急変しブレイク
医院承継においては、良いお相手が見つかったものの、 承継元の院長の体調が急変し、あえなく交渉中にブレイクしてしまったというケースも多いのが実情です。
具体的には、可能性ある候補者が出てきたものの、 院長が入院されたなど体調問題が理由となり、 お話を前進させられず、候補者側が断念してしまうというものです。 そもそも、弊社が承継元からご相談頂く背景として 下記A)B)C)に該当するものが全体の2~3割を占めているため、 このようなケースが一定数存在するのです。
A)承継元の院長が急逝したため
B)承継元の院長が体調不良で、診療を長く続けられない可能性があるため
C)承継元の院長が高齢(75歳以上)で、診療を長く続けられない可能性があるため
一方、候補者側としては、目指すべき時期に向けて現職を辞め、あとは開業場所を探すのみという方が多数いらっしゃいます。
そのため、候補者側は、開業できる時期が読めない・時期の確定がしづらい案件を避けがちになります。
時期の問題だけでなく、体調不良を理由に一定期間休診してしまったことで、患者数が大きく目減りし、譲渡対価の協議を再度要することもあります。
このようなケースへの解決策としては、より早い段階から第三者承継の取り組みを開始しておくことに尽きるように思います。
定年という概念のない医師の世界だからこそ、”承継時期”について、一度立ち止まって考えてみて頂くことをおススメします。