承継物件を選ぶ際に
確認すべきポイント

承継物件を見る際のポイントは、新規物件を見る際のポイントと比較すると若干異なる点(追加で見るべき点)があります。まず、新規開業物件を確認する際のポイントと言えば、「診療圏調査を行った上で短期的・長期的に見て患者を集められる立地と言えそうか、「自身の行いたい診療を実現するための(テナントの)広さ・間取りを確保できそうか、「近隣病院との円滑な連携が実現できそうか」、そして「賃料は継続的に支払える水準となっているか、などが挙げられます。

承継物件を確認する際には、これらに加えて以下のような点についても確認することをお勧めします。

1)売上の伸びしろがどの程度ありそうか?

前院長から受け取った決算資料を見て、現状の売上や費用の確認、そして資産や負債の状況を確認することはもちろん必須な作業です。この作業を行った結果、大きな心配はないものの、医院の3年間の売上推移をみると右肩下がりとなっていて、これが懸念で踏み出せないといったケースは非常に多く発生します。このようなケースに当たった場合、下記のような点を確認の上で、自身が引き継いだ際の売上の伸びしろを確認することが必要な作業と言えるでしょう。

営業時間については、一般的な診療所と比較して診療日数が少ない状態になっていないか、午前診療のみなど診療時間を短くしていないか、という目線で確認することが重要です。とくに院長が高齢の場合には、診療時間を短く設定しているケースが散見されます。このようなケースの場合には、診療時間を延ばす(元に戻す)ことで一定の売上UPが見込める可能性が出てきます。
また、高齢ドクターの場合、医院のホームページを設置していないケースもあります。ホームページの有り無し、広告宣伝費の投下具合は患者数の増減に大きく影響する内容のため、必ず確認されることをお勧めします。具体的な調べ方としては、決算書を受領した上で、その中の損益計算書内「広告宣伝費」という箇所を確認します。この「広告宣伝費」という箇所が一般的な診療所と比べてどうかと比較してみることになります。
承継物件は新規物件と比較して、非常に数が少ないことから、自分の希望エリアに合致した物件はなかなか出てこないものです。エリアの面では希望条件にあった承継物件を見つけられたという場合においても、(ほとんど高齢のドクターが後継者不在により譲渡する物件のため)売上が徐々に下がってきているケースが多いのが実情です。このようなケースに出会った際に、売上の伸びしろ(対策)を検討することなく、貴重な機会を逃してしまうのは勿体ない判断です。上記のような手順で、売上の伸びしろを確認されることをお勧めします。

2)引き継いだ後に離反する可能性の高い患者数はどの程度いそうか?

1)では売上や患者数を増やせる可能性について触れましたが、あわせて前院長から患者を引き継いだ際に離反してしまう可能性も視野に入れておく必要があります。一般的には、医院を引き継いだ直後には、2割程度の患者が離反すると言われています。前院長のファンである患者層が2割程度存在すると考えてよいでしょう。このように離反する患者層を見極める際には、「遠方から来ている患者数を確認しておくことが重要なポイントと言えます。
というのも、近所にも多くの医院があるにも関わらず、わざわざ遠くある医院に来院している患者は、前院長に診て頂きたいといった拘りがあるケースが多いためです。

2)で記載した点は、前院長へのヒアリングを行うことである程度明確になるケースが多いです。医院を承継する際には、決算資料等の客観的な数字に加えて、前院長との話し合いを通じて得られた情報をもって検討を進めることが重要です。

弊社内調査より

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