医院売却の難易度はどんなもの?

弊社では医院売却を考える多くの院長から日々ご相談をいただいています。今回は、医院売約の難易度について考える際の、参考値となるデータや考え方についてご紹介させていただきます。

売却相談からの成約する確率は10%未満

弊社では、全国の医院より月に数十件の売却相談を頂いております。
また、全国に100社超の医院承継を支援するパートナー企業がおり、こうしたパートナーとの情報交換を行うことで、売却相談件数や成約件数をモニターしております。

これらの取り組みにより、医院承継の成約率を常時把握しておりますが、直近の成約率は”10%未満”となっており、低い数値となっております。

※相談件数の中には、休診中や閉院した医院からの相談を一部含めます
※相談件数の中には、弊社がパートナー企業からお相手探しの依頼を受けたものも含めます
※成約件数の中には、弊社やパートナー企業がお相手を見つけた場合のみでなく、承継元の医院が直接お相手を見つけたケース、知人の紹介などでお相手が見つかったケースも含めます

全国の開業件数から難易度の高さを考える

平成28年医療施設(動静)調査より、全国の各都道府県での開業件数が確認できますが、これを基点に難易度を推定することが可能です。

たとえば、下記のように推定していきます。
・平成28年の埼玉県での開設件数は248件 ⇒これは新規開業と承継開業を合わせた件数であるため承継開業の比率を3割と仮置きすると、承継開業件数は74件?

⇒(仮に自院が眼科の場合)全国の診療所のうち眼科の割合は? 74件に科目割合を乗じると、同科目での承継開業件数は**件?

⇒(仮に自院がさいたま市の場合)埼玉県の中でもさいたま市における 眼科の承継開業件数は**件?

このような考え方に沿って、「承継開業×同科目×同エリア」での開業を考えている医師の数を見立てることで、自院売却の難易度が見えてきます。

また、先述の通り成約率が高いスコアとならない背景についても理解しやすくなります。

都道府県別の開設件数(平成28年医療施設(動静)調査)

医院承継やM&Aを行う仲介会社によって、自社で支援した場合の成約率を提示していることがありますが、これが異常に高いスコアとなっている場合には数字の見方に注意が必要です。

それは、「そもそも成約率が非常に高い案件しか扱っておらず、分母・分子に成約率が高い案件しか入っていない」といった可能性があるためです。

成約確率(売却確率)を引き上げるためには?

ここまで医院売却の難易度についてご紹介してきましたが、下記に留意することで、成約確率を飛躍的に引き上げることが可能です。

成約確率を引き上げる4つのポイント

  1. 医院承継の取り組みに早くから取り組み、患者数が減少しないような運営を行うこと
    (具体的には、体力的な問題でフルな診療が厳しくなっても代診の先生などを雇用するなどして、患者さん(診療時間)が減らないように努めること)
  2. 予め医院の出資持分の価値が下がるような取り組みをしておくこと
    (引き継ぐ側の先生が承継する際に、多くの資金の持ち出しが必要とならないようにしておくこと)
  3. 医院の売却価格を相場並みに設定すること
  4. 旧院長が引き継ぎ期間を2~3年間設けるなど、後任に丁寧な引き継ぎができる状態とすること

上記のように、医院売却についての「成約確率」を意識し、前もって、計画的に進められることをおすすめいたします。

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