第1回【リースの基礎】他手法との比較

リースは、医療機材を導入するときなどには欠かせない手法となっています。
あまりに一般的なため、「レンタルやローンとの違いは?」「メンテナンスはどうする?」「終わったときにどうなる?」といった疑問への回答を知らずに利用していることも多いようです。
リースの基礎を知ることで、より有効に活用することができます。まずは他の手法と比べてみましょう。

(1) 対象物・状態・所有・メンテナンス

それぞれの手法により、対象物・状態・所有・メンテナンスが異なります。
レンタルは、レンタル会社が物品を常時保有しそれを短期間貸し出す手法です。需要の少ない特殊な物品では借り手がつかないため、取り扱うのは汎用性の高い物品に限られてしまいます。貸出品が故障や破損をした場合には、代替品や別の貸出品が提供されます。
自分で購入するときには、もちろん費用との兼ね合いはありますが、新品・中古どちらでも自由に選択することができます。自己所有ですからメンテナンスも全て自己負担で、破損した場合には新たな購入が必要となります。
リースでは、レンタルと同じようにリース会社が物品を所有し貸し出します。ただし、保有している物を貸すのではなく借り手の希望に合わせて新規物品を調達して貸し出すので、市場の需要に関わらず特殊な物品も対象となります。リースはファイナンス的な側面を持ち合わせており、レンタルのように代替品などの提供はなく、メンテナンスも自己負担となります。

リース レンタル 購入
対象物 本人が希望し、リース会社が認めた物 レンタル会社が保有している物 本人が希望した物
物の状態 リース会社が新品を購入 原則として中古保有物 どちらも可
物の所有 リース会社 レンタル会社 本人
メンテナンス 本人負担 レンタル会社負担 本人負担

(2) 契約期間・支払額・支払方法・解約

契約期間・支払額・支払方法・解約についても、それぞれの手法により違いがあります。
レンタルは、レンタル会社が保有している物品を貸し出すため、最短では1日から長いものでは数年というレンタルもあります。
短期レンタルの場合はリース料より安価なことが多いですが、中長期のレンタルではメンテナンスや代替品のコストが上乗せされるため逆にリース料より高額となる場合のほうが多いようです。たいていは途中解約が可能です。
購入は一括支払いかローンかで支払額や支払方法は変わりますが、自己所有ですので契約期間や解約などはありません。
リースは、物品の代金や耐久年数に合わせて契約期間には幅があります。支払額には金利と手数料がかかるため長期間の契約にはデメリットがありますが、その代り毎月の支払額が抑えられるメリットもあります。特殊な物品でも利用できる反面、契約期間中の途中解約は原則不可となります。

リース レンタル 購入
契約期間 2~8年 1日から(比較的短期)
支払額 物品代金+金利+手数料 短期契約ではリースより割安
中長期契約ではリースより割高
物品代金
支払方法 毎月 毎月 一括またはローン
解約 原則不可 可能

医療機材は一般的な機材とはいえませんのでリースが主流となっています。
また、開業費用を抑える、賃貸料を損金計上できるといったファイナンス的な意味合いも含めてリースを利用するケースが多いでしょう。
しかし、無条件でリースを選択するのではなく、レンタルや購入の特徴を理解したうえで検討してみることは決して無駄なことではありません。

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