案件探しの始め方 STEP1 承継(医院を引き継ぐ)開業とは?

STEP1 承継(医院を引き継ぐ)開業とは?

医院の開業には、新しく医院を開設する新規開業と既存の医院を引き継いで開設する承継開業の2種類があります。今までは「医院の開業=新規開業」でしたが、ここ最近は承継開業を求める開業希望医も増えてきています。しかし、承継開業については市場がまだまだ発展途上なこともあり、希望はするけれども何をどうしたらいいのかわからない、という状態の方が多いようです。今回から始まる「案件探しの始め方」では、例えれば表門から玄関までといった最初の入り口を説明していきます。まずは、承継開業とはどういう開業方法なのかをみてみましょう。

(1)受け継ぐ開業

承継開業の大きな特徴は、既存の医院を引き継ぐ=既存の医院事業を引き継ぐ、という点にあります。引き継いだものをどう変化させて伸ばしていけるか、それを見定めることが案件探しにおいても重要なポイントといえます。
開業するまでを考えると、新規開業が「創る開業」だとしたら、承継開業は「受け継ぐ開業」といえるでしょう。立地・内装・診療内容等といった器を自分の思い通りに創れる新規開業に対して、承継開業では既存の器を受け継ぐことになります。
開業した後を考えると、新規開業は「短期結果の開業」であり、承継開業は「長期変化の開業」といえます。承継開業では、開業後の反応に応じて変化していく猶予を持つことができます。
既存の医院を引き継ぐのが承継開業だということを理解し、まずは自分に適した開業方法かどうか検討することが必要です。

(2)医院事業を引き継ぐということ

既存の医院事業を引き継ぐということは、内装や機材等の固定資産を譲り受けるだけとは違いますし、紹介状を受けて患者の治療を継続するだけとも違います。機材や治療といった明確なものだけでなく、“医院”という有形無形を含めた事業全体を引き継ぐことを指します。また、事業は全体を引き継ぐのであって、一部だけを選り分けて引き継ぐわけではありません。そのため承継の交渉においては、すべては無理だとしても、できる限り事業全体を把握できるように努める必要があります。
承継開業とは既成事業を引き継ぐものだ、ということを念頭に置いておく必要があります。

(3)交渉

新規開業では各種業者と商談して決定していくことが主ですが、承継開業では既存医院の院長との交渉・協議により決定することが主になります。
交渉では、商談以上に互いの性格・考え方・都合などが影響を与えます。何かの決定だけでなく進め方も含め、ある程度の柔軟さや妥協がないと承継成立にまで至ることが難しくなります。
承継開業は相手のいる交渉事だと理解しているだけで、成立する可能性は変わります。

(4)必要費用

承継開業を希望する人の中には、新規開業よりも安く開業できるからという人が多く見受けられます。では、実際にどの程度安く済むのでしょうか。
新規開業と承継開業の必要費用を比較すると、内装・機材などにかかる費用は承継開業の方が安く済みます。ただし、運転資金等どちらも変わらずにかかる費用はありますし、新規開業では発生しない営業権譲渡対価などの必要費用があります。
内装や機材が新品同様でも来患数が少ない案件もあれば、反対の案件もあります。事情があってすぐに引き継いでもらいたいから対価を低く設定している案件もあれば、時間をかけてでも希望の対価で引き継ぐ相手を探している案件もあります。どうしても必要な金額があり、案件の内容に関わらずその金額を希望する案件もあります。
承継開業の必要経費は案件によって異なるため、一概に安く済むとは言い切れません。

何となくでも、承継開業のイメージは掴めたでしょうか。
次回からは、実際に案件探しをしていくために、最低限必要な知識や決めておくことなどを説明していきます。

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